ご依頼者様は、被相続人(亡くなった父)の御長男です。

お父様が亡くなり、相続人は御長男お一人だけなので御長男が相続人として財産を相続することになりました。
相続人は御長男お一人ですが、お父様は遺言書を残しておらず、財産をしっかりと把握することができませんでした。土地や建物などの不動産、預貯金以外の財産を確認することができず、円滑に遺産相続を進めることが困難な状況でした。そこで、遺産相続について一連の手続きの説明と、戸籍や遺産目録など遺産相続に必要な資料の収集、作成、遺産の名義変更を依頼するために、当事務所に相談にいらっしゃいました。

 

当事務所の対応

お父様は生前株式を購入したり、様々な金融機関との間で取り引きをしていたので、御依頼者様が円滑に遺産相続を行えるよう、当事務所が遺産の調査をすることになりました。不動産については、まず市役所に名寄帳の写しを申請し、それと納税通知書とともにお父様が所有していた土地と建物を調査しました。その上で、戸籍上父の相続人は御長男一人であることを確認し、協力先の司法書士と共にお父様所有名義の登記を御長男に変更しました。

また、預貯金については御長男が、お父様名義の預金通帳をタンスから4通発見しました。しかし、その4通の通帳以外にもお父様が取引を行っている可能性がある銀行や信用金庫などがありました。そこで、各金融機関に対して、残高証明書発行の申し込みを行い、お父様がいくら預貯金を有していたのか等調査しました。

 

結果

金融機関に取引状況を調査しましたが、見つかった預金通帳4通以外の金融機関は、お父様との取引は現存しないとの回答を得ました。以上の財産調査を踏まえて、遺産目録や相続関係図などの書類一式を作成し、遺産の名義変更もスムーズに行うことができました。これにより、その後の相続税の計算や遺産相続を効率よく行うことができました。

 

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