疎遠になっていた叔父の自宅を相続したケース(栃木市平柳町)
ご依頼者様(A様)は、亡くなった叔父(A様の父方の兄弟)の、甥にあたる方です。
A様の父親は6年前に亡くなっていますので、代襲相続人として、相続することになりました。叔父とは疎遠になっていましたので、今回、市役所から届いた連絡で相続があって自分が相続人であることを知りました。自宅財産があることは、市役所から聞いてわかっていましたがそれ以外の財産があるかわかりませんでした。
栃木市の不動産(自宅財産)を売却すれば1500万円程度にはなることが予想されますが、叔父に生前、借金等が存在すれば、相続放棄も検討しなければいけないため、当事務所まで相談にいらっしゃいました。
なお、相続放棄の期限(熟慮期間)は、自らが相続したことを知った時から3ヶ月ですので、市役所の連絡があった時点から3ヶ月以内に判断しなければいけないため、急を要する事案です。
当事務所の対応
まず、当事務所の方で迅速に戸籍謄本等相続手続きに必要な書類を集めました。被相続人(叔父)の戸籍の情報を辿っていくと、生涯独身であり、両親は既に他界しており、兄弟は相続人(A様)の父親1人だけでありましたので、相続人は依頼者であるA様1人だけでした。それをもとにA様に債務の調査、預金の調査を行って頂きました。このようなケースでは叔父宛に届いている手紙や、自宅にある資料、預金通帳などがある取引銀行などに連絡を取り調査します。そして並行して当事務所は不動産売買業も行っているため、相続不動産が、どのくらいの金額で売却できるのかを調査しました(相続放棄も絡むため、売買になってしまうような行為は一切取りません)。
上記の調査の結果、取引銀行に少額の負債がみつかりました。そして預金はほとんどなく、不動産を抜かした、預金、負債の相続をした場合は、負債の方が上回る結果になることが分かりました。しかし、当事務所の、売却査定価格からすれば、負債の完済も容易であることがわかり、相続不動産の売却を行うことになりました。
結果
今回のケースでは結果的に、かなりの金額の現金を相続することができました。更に、相続放棄の期間の3カ月以内に相続財産の調査から不動産の売却まで完了することができ、A様にとって最高の結果となりました。
ただ、全てのケースでこのように上手くいくとは限りません。不動産が絡む場合は簡単に判断すると思わぬ落とし穴に落ちてしまう可能性があります。不動産は隣地が高く売れたからといって、同じような金額で売れるとは限りません。また、立地がよく、高値で売れる不動産だからといって、すぐに売れないこともあります。そのような状況でも債権者は待ってくれず、支払いを先にしなければならないこともあります。
このように相続放棄、相続不動産が絡む手続きはリスクが多々あり、慎重にかつ迅速に進めていく必要があります。当事務所は行政書士事務所と不動産会社が運営していますので、不動産相続に強く、数多くの事案を経験していますので、お気軽にご相談ください。
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