ご依頼人様は、亡くなったご主人の奥様A様です。A様には大阪にお住いの娘がいます。(相続人は奥様と娘の２人です)相続財産は、ご主人と奥様が住んでいた自宅（評価額１０００万円）と現金４００万円です。A様は高齢で、娘さんも遠方にお住まいなので、娘さんがA様の老後の面倒を見ることが難しく、なによりA様は、自分が将来認知症になったことを心配していて、また近くに身寄りがないため介護施設への入居を現在考えています。しかし、そのための資金も必要で、当事務所に遺産をどのように分ければよいのかのご相談にいらっしゃいました。

 

当事務所の対応

当事務所と打ち合わせをした結果、A様の自宅(相続不動産)を売却し、その資金と、相続財産の現金４００万円は、娘さんが相続してA様の老後の資金として使っていく事にしました。なぜなら将来A様が認知症になってしまうとA様に意思能力がないとされ、A様名義の相続不動産を売却するのが難しくなるからです。成年後見制度がありますが費用と時間もかかり現実的ではないし、任意後見を検討する余地もありますが、娘さんが相続した方がシンプルで、なによりA様も安心して頂けたからです。その後、打ち合わせ通りに相続手続きも進み無事に終わることができました。

 

結果

その後、無事A様が介護施設に入居することでき、また老後の資金も確保できたので、老後の生活が不安だったA様と、娘さんも、大変喜んでいただけました。

 

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